野菜の効能と美味しい食べ方
玉ねぎの皮に含まれる黄色の色素には、ケルセチンといわれる抗酸化作用の物資が含まれていて、この成分も血管を弾力性のあるものに保つ働きがあり、動脈硬化を抑制します。
この他にも、肝臓の解毒を助けるグルタチオン等も含まれます。
古くから、風邪薬、下痢止め、血流改善剤、鎮静剤、咳や痰を抑えると言われてきました。
玉ねぎには、野菜の中でとくにグルタミン酸が多く含まれるために、旨味を引き出す役目をします。
そこで、玉ねぎのサラダ に肉や魚などを入れると、旨味が増して美味しくなります。
カツオのたたきにたくさんのスライス新玉ねぎを加えて召し上がってみてください。
旨みはひとしおです。
サーモンのマリネ風に、新玉ねぎのスライスとしらすをいっしょに合わせてレモン汁と蜂蜜、焼き椎茸か生マッシュルーム、少量の酒か白ワインを合わせたサラダ等も旨味が増して美味しい一品です。
玉ねぎは、炒めてもよし、煮ても、みそ汁の具など加熱しても効果は持続し、むしろ甘みが増して美味しいので、毎日食べて代謝を良くし、血管の老化を防ぐ抗酸化作用を体に取り込んでいただくと良いと思います。
れんこんが糸を引くのは、ムチンという多糖類が含まれているからです。
唾液腺ホルモンの分泌を促し、胃腸の動きを助けます。そのほか、タンニンをはじめとしたフラボノイド類が多く含まれますが、空気中にさらされると酸化した黒ずんでしまうので、酸化を止めるためには、酢水でゆでるなどの処理をして調理します。
しかしこれらのフラボノイドは抗酸化作用があり、タンニンには、消炎、収斂作用があり消化管にできた傷口に直接作用して出血を抑える作用があるといわれています。
タンニンを利用し、生のままですりおろしたものであれば、解熱作用、鼻血を止める、解毒、食欲不振、アルコール中毒、産後の激痛などに効果があるそうです。
そのほか、痰を防ぎ、呼吸を調節、激しい咳に有効とされています。
この場合は、生のれんこんをすりおろし、しょうが汁と 合わせ、塩少々を加え、沸騰直前まで火を通したものを服用すると良いといわれています。
普段の食卓ではれんこんは、酢水を沸騰させて、さっとゆで、シャキシャキ感を残してサラダにするのもおすすめです。
またじっくりとゆで、でん粉がアルファ化してホクホクしたところを、田楽や煮物にするのもおいしいです。
(参考資料 佐賀の野菜より)